FX初心者のための稼げるファンダメンタル分析講座【part2】
前回の記事で、ファンダメンタルの入門的な内容を解説しました。
今回は前回の記事の内容を掘り下げて、ファンダメンタルで買われる通貨や売られる通貨について書いていきます。
リスクオンとリスクオフ
その時々の世界経済の状況や政治情勢に応じて、買われやすい通貨、売られやすい通貨が出てきます。
「有事の円買い」なんて言葉がありますが、世界情勢に不安要素が浮上すると(戦争とかテロとかね)、真っ先に円が買われる傾向があります。
欧米諸国と比べると「円」という通貨は独立性が高く、他国の影響をダイレクトに受けにくいため、安全資産として好んで買われるわけです。
為替にとどまらずもっとマクロな視点で見ると、金融緩和政策(⇒解説記事)が取られている国では、株などの流動性が高く、大きなリターンが期待できる金融商品が買われたりします。
アベノミクスで株価が大きく上げたのがまさにその事例です。
リスクオン
投資家がより高い収益を目指して、リスクの高い資産に積極的に資金を投入する傾向にある市場の状況を表す
買われやすい通貨)オーストラリアドル、ニュージーランドドル、ユーロ、ポンド
売られやすい通貨)日本円、米ドル
世界経済が安定していて、成長傾向にある状況だと、比較的リスクオンのスタンスが取られやすくなります。
経済が膨張しているわけですから、どんなときでも安定している金融商品よりかは、流動性が高くてリターンが大きい投資対象が好まれます。
通貨で言うと、安定資産の円やドルは売られやすく、資源国通貨(オーストラリアドル、ニュージーランドドルなど)やユーロ、ポンドなどが好んで買われる傾向があります。
「世界経済調子良いからリスクとって儲けようぜ」的な風潮があるときはリスクオンだと捉えてください。
リスクオフ
投資家がリスクを回避するために、より安全な資産に資金を移動する傾向にある市場の状況を表す金融用語。
買われやすい通貨)日本円、米ドル
売られやすい通貨)オーストラリアドル、ニュージーランドドル、ユーロ、ポンド
各国の経済や、政治情勢に何かしらの不安要素があると、リスクオフのスタンスになりやすくなります。
最近の事例で言えば、2015年8月に起きたチャイナショックや、2015年11月に起きたパリ同時多発テロ事件ではやはりリスクオフの円買いの流れが加速しました。
「○○国の経済(政治)ヤバそうだから、今のうちに安全資産買っとこー」ってな感じがリスクオフだと考えてください。
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