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戦争や金融ショック時にリスク回避で円が買われる本当の理由

   

金融や政治に何かしらの不安材料が浮上した際に、市場ではドルやユーロなどの外貨よりも真っ先に円が買われる現象が起こります。

この現象を相場用語では「リスク回避の円買い」「有事の円買い」などと呼びます。

円は地政学的なリスクに左右されにくいなどの様々な理由から「安全通貨」としての地位を確立していて、世界の投資家からは「セーフ・ヘイブン(Safe heaven)」と称される程に信頼を得ています。

「市場不安が起きたらとりあえず円に退避しておけば良い」という共通認識が世界中に浸透している訳ですが、この奇妙な現象に疑問を感じたことはないでしょうか?

日本に住んでいる我々は自国の今後の金融、経済についてのネガティブなニュースを日々耳にします。

「1000兆円を超える膨大な国の借金」、「GDP(年間経済成長率)がたったの0.2%」、「少子高齢化による労働生産人口の減少」など、挙げたらキリがない程です。

これだけの政治・金融におけるネガティブな要素を内包している日本国の通貨「円」がなぜ世界の投資家から好んで買われるのでしょうか。

今回はそのメカニズムを正しく理解してもらうべく、分かりやすく解説していきます。

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市場不安で円が買われた過去例

まずは過去、有事の際に円が買われた例を見ていきましょう。

インパクトの大小こそあれど、急速に円高が進行していることが見て取れます。

2008年9月 リーマンショック

2016年6月 イギリスのEU離脱決定

2011年3月 東日本大震災

リスク回避で円が買われる3つの理由

日本はデフレ&超低金利国

日本の経済は長期に渡ってデフレ状態に陥っています。

デフレとは物価の価格が下がる現象のことで、これは裏を返せば物価に対して通貨の価値が上がっているという見方ができます。

「購買力の高い円」は金融ショック時などの有事の際には買われやすいというのが理由の一つにあります。

加えて、日本は世界の先進国の中でもトップクラスに金利が低い国で、17年もの間ゼロ金利政策を継続実施しています。

2016年2月からは日本国史上初めてとなるマイナス金利政策を導入し、これは現在に至るまで続いています。

通貨への投資を考えた時に、投資家心理としては、当然金利が低い国よりも金利が高い国の通貨に投資をしたいですよね。

銀行へ足を運べば窓口職員がしきりに「高金利外貨建て預金」を勧めてきます。

(完全に余談ですが、外貨預金で金利収入を得たいのであれば銀行窓口で契約するのはナンセンスです。暴利な手数料と不可解な為替レートで契約させられます。自分でFX口座を開いてスワップを受け取った方が利回りは良いです。)

つまり、通常時には円よりも金利の高い外貨を買う取引(円売り外貨買い)が圧倒的に多い訳ですが、金融ショックなどの市場不安が発生するとこれが一変します。

例えば米国で起きたリーマンショックのような金融ショックが発生した場合、ドルやドル建ての債券を保有している日本の投資家はそれらを即座に売却して日本円に戻します。

この時に市場で大量に取引されているのは「円買いドル売り」のポジションです。

日本の恒常的なデフレと低金利は上記のようなメカニズムからショック時に有事の円買い、リスク回避の円買いを引き起こすのです。

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対外純資産が世界一

一般の人には意外と知られていませんが(メディアでも報道されない)、日本は世界で最も対外純資産を保有している超金持ち国家です。

対外純資産とは日本の個人や法人、政府が保有している海外資産のことで、その総額は約340兆円と25年連続で世界一を記録しています。

日本の債務(借金)は現在1060兆円程ですが、600兆円近い政府保有の金融資産と340兆円の対外純資産を全て売却すれば、理論上は国の借金はほどんど完済出来てしまうわけです。

政府省庁と密に繋がっている大手メディアは、各種税率を引き上げ易くするために「国の借金1000兆円!一人当たり800万円!デフォルトとの危機!ギリシャよりヤバイ!」などとマイナスの側面ばかりを強調して偏光報道しているというのが実情です。

日本の財政情勢が本当にヤバい状況でデフォルトの危機にある様な国家だとすれば、世界3大格付け信用機関から毎年A評価を頂けるはずがありません。(メディアの闇に切り込むのは本題から逸れ過ぎるのでこの辺にしておきます)

このように日本は世界最大の対外純資産保有国であるわけですが、有事の際にはそれらの一部が売却され日本円に戻されます。

この時に市場で売買されているポジションは「円買いドル売り」ですので、円高が加速するというメカニズムです。

この「海外資産(主にドル建て)を売って日本円を本国回帰させる動き」を金融用語では「レパトリエーション」と言ったりします。

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「有事=円買い」投資家の共通認識

金融商品は人間が売買するものですので、必ずしも経済合理性に基づいた理由だけで売買されるとは限りません。

これまでに解説した「有事に購買力の高い円需要」や「海外建て資産の買い戻し」などは、ある意味「実需取引」に似たような側面がありますが、市場はもっと抽象的な理由から投機的に円を買うアクションを取ります。

ショック時に真っ先に円が買われるのは、「有事=円買い」と条件反射で反応してしまうほどに、世界の投資家から認知されているからです。

「起こった事実(戦争や市場不安)」よりも「有事=円買い」という共通認識を皆が持っていることが重要なわけです。

 

今後も「有事=円買い」は続くのか?

円が未来永劫に渡って安全通貨としての地位を維持し続けられるかは誰にも予測できませんが、当面の間はその地位は揺らぐことはないでしょう。

暫くの間は戦争や情勢不安、金融ショック時には安心してクロス円の売りポジションを取りましょう。

冒頭に紹介したように、有事における円買いポジションは高確率で大きな値幅と利益を獲得できるチャンスです。

資金管理と利確損切りの撤退ラインをしっかりと守ることが出来れば、今後も有事の円買いトレードは期待値の高い有効な手法です。

 

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